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現在の

「そのようなことにへこたれてしまっては面白くないからのう」「武士道」というと、いかにも生真面目な、堅苦しい生き方と考えるのも、誤った先入観のようだ。

会津藩士は会津戦争に敗北した後、青森県の下北半島斗南(となみ、現在のむつ市)に押し込められて、厳しい寒さの中、食べ物さえもろくにないような境遇におかれた。
その頃の苦しい生活をどうして耐えることができたのか、セツが聞くと、「すると父は笑い飛ばすような勢いで陽気に言ったのですよ。そのようなことにへこたれてしまっては面白くないからのう。誇りを傷つけられたなどと自害しては相手の思うつぼじゃ。陰で奥歯を噛んでいたとても平気の平左で生きてやるのよ」「お前のじじさまは誇りをもって帰農したのだ。自らの食い扶持を自らの手でつくるのだ、誇りをもたぬわけがない。ばばさまにしたって、スカルプD 育毛効果お前も憶えておろう、得意のお縫いやお仕立てで一所懸命一家を支えたではないか」
「どんな目に遭おうとも、どっこいそれがどうしたと、智恵と心意気で相対してやるのだ。士族が無くなろうと西洋張りの日本国が生まれようと、武士の心意気が生きていることを見せてやるのよ」
「とまあ、想像もしなかったご返事だから、私は驚いての。けれど、これが天晴れということかと、私の気持ちまで晴れ晴れしたものです」著者・石川真理子さんは、ここで小泉八雲が『日本人の微笑』の中で「日本人は心臓が張り裂けそうな時でさえも微笑んでみせる」と書いているのを引用し、東日本大震災の時にも多くの被災者が微笑を浮かべながらインタビューに答えていた事実を指摘する。